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Pinguicula ムシトリスミレ
概要
ピンギキュラ(Pinguicula)は、タヌキモ科に属する食虫植物の属である。和名はムシトリスミレ属とも呼ばれ、葉から粘液を分泌して小さな昆虫を捕らえ、消化・吸収する特徴を持つ。「バタープラント」や「バターワート」とも呼ばれている。
特徴
- ロゼット状に広がる粘性のある葉を持つ
- 葉の表面に粘液を分泌する腺毛が存在
- スミレに似た美しい花を咲かせる
- 大きさは種によって異なるが、多くは小型~中型


分布
世界中の温帯から寒帯にかけて広く分布しており、特にヨーロッパ、北米、中南米に多くの種が見られる。日本には数種が自生している。
生態
- 粘液腺から消化酵素を分泌して昆虫を分解
- 主に小型の飛翔昆虫や這い回る虫を捕食
- 栄養分の乏しい環境に適応した生存戦略を持つ
環境により育てかたが異なる
- 寒冷地に生育する種
- 熱帯に生育する種
- 高山に生育する種
保護状況
多くの種が生息地の減少や環境変化により絶滅の危機に瀕している。
日本では特に庚申草(コウシンソウ) P. ramosa が特別天然記念物に指定され、保護されている。

Pinguicula 葉の表面