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Aldrovanda vesiculosa

 
 

概要

ムジナモ(Aldrovanda vesiculosa)は、モウセンゴケ科ムジナモ属に属する食虫植物である。
水中に生育する一年生の浮遊植物で、世界的にも珍しい存在である。

特徴

長さ約5-15cmで、輪生する葉を持つ。
葉は特殊な捕虫器官を形成しており、ハエトリソウに似た捕虫方法と花を持つ。
長く伸び始めると、茎が分枝する。

分布

アジア、ヨーロッパ、アフリカ、オーストラリアの温帯から熱帯にかけて分布しているが、生育地は極めて限られている。日本では絶滅危惧IA類(CR)に指定されている。

生態

主に小型の水生動物を捕食する。葉の捕虫器官は2つの裂片からなり、刺激を受けると素早く閉じて獲物を捕らえる。

保護状況

生息地の開発や環境変化により、個体数が減少している。多くの国で絶滅危惧種として保護されており、保全活動が行われている。
日本でも埼玉県羽生市にある宝蔵寺沼に生息するムジナモは天然記念物として保存されている。
 
開花は7月ごろ。最初は先端が上を向き浮くようになる。
丸いものが見えたらツボミ。
 
開花の前日から首をもたげる。
 
開花は朝10時ごろ始まり、昼ごろまでに開き切る。
曇天の場合は14時ごろに開花することもあるが、中途半端に開くことなく終わる可能性が高い。
見れるのはほんの一瞬。
 
翌日には花首が下に向いてしまう。