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Drosera モウセンゴケ
概要
モウセンゴケ属(Drosera)は、モウセンゴケ科に属する食虫植物の属である。属名のDroseraは、ギリシャ語で「露に覆われた」を意味するdroseros(δροσερός)に由来する。
特徴
葉の表面に多数の腺毛(触手)があり、その先端から粘液を分泌する。この粘液には消化酵素が含まれており、捕らえた昆虫を分解して養分として吸収する。触手は刺激に反応して動き、獲物を包み込むように曲がる性質を持つ。

分布
南極大陸を除く全大陸に自生しており、特にオーストラリアには多くの固有種が存在する。日本には約10種が自生し、北海道から沖縄まで生息。
生態
主に貧栄養な湿地に生育し、不足する窒素やリンなどの栄養分を昆虫から補っている。多くの種は日当たりの良い場所を好み、地上で生育する。
保護状況
生息地の開発や乱獲により、多くの種が絶滅の危機に瀕している。日本では北海道から九州まで湿地帯に自生し、多数の都道府県にてレッドリストの絶滅危惧I類、絶滅危惧II類、準絶滅危惧種などに指定されている、生息地の保全が進められている。