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食虫植物とは
食虫植物とは昆虫などを食べて自分の栄養にする植物の総称です。
多くの種類が栄養分が少ない極めて痩せた土地に自生し、虫や小動物を誘引・捕獲・消化・分解・吸収する独特な能力を持ちます。

食虫植物という名前から、餌として虫を必ずあげなくてはいけないと考えがちですが、それよりも光と水が不可欠です。
元々痩せた土地で育つものが多いため、肥料や餌を必要以上に与えると「胃もたれ」のような状態になり枯死してしまいます。一瞬元気になったように見えるんですけどね…
映画などの影響で、薄暗いジャングルの奥地に生えている強そうな植物というイメージを持つ方が多いですが、実際には、日光が燦々と降り注ぐ湿地に静かに生息しています。

富栄養土壌を追いやられて貧栄養な湿地に逃げた植物ですので、わずかな環境の変化で絶滅の危機に瀕する種が多いです。
栽培する際は似たような育て方ができる種同士を選ぶ事をまずはおすすめします。
日本にも数種類の食虫植物が自生しているので、各地の湿地に観察に出かけるのも楽しい体験になりますし、育成する際の気づきも得られると思います。
「食虫植物」という名称は世界中の虫を捕食する植物を総称したものであり、それぞれの種によって育て方は異なります。
栽培する際は、似たような栽培条件の種を選ぶと成功しやすい&栽培場を圧迫せずに楽かと思われます。