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Cephalotus セファロタス

概要

セファロタス(学名: Cephalotus follicularis)は、西オーストラリアの固有種である食虫植物である。セファロタス科の唯一の種であり、進化的に独特な位置を占める。

特徴

地面に這うように生育し、2種類の葉を持つ。通常の光合成を行う葉と、捕虫袋に変化した捕虫葉がある。捕虫袋は長さ2.5-5cmで、蓋状の構造を持ち、内部に消化液を分泌する。袋の縁には蜜腺があり、袋の外側には翼状の構造がある。

分布

オーストラリア南西部のアルバニー近郊からオーガスタ地域にかけての沿岸部に限定して自生する。湿地や季節的に湿る砂地に生育する。

生態

主に小型の昆虫を捕食する。捕虫袋の内部には消化酵素を含む液体が存在し、捕らえた昆虫を分解して栄養分を吸収する。花は小さく白色で、細長い花茎の先端に多数つく。

保護状況

生息地の開発や違法な採取により個体数が減少している。オーストラリアの法律により保護されており、野生での採取は禁止されている。IUCNレッドリストでは絶滅危惧II類(VU)に分類されている。